チームの力が必要です
10 月 24 日の世界ポリオデーに際し、私はさながらポリオ根絶という目標に向け、世界中で一丸となっているチーム・ロータリーの応援団長です。
7 月、野球のメジャーリーグチーム、ピッツバーグ・パイレーツの本拠地・PNCパークで開催されたイベント「Strike Out Polio」に参加しました。デルモントセーレム・ロータリークラブが主催し、130 万ドルもの寄付金を集めました。
また、ロータリーファミリーと一緒に、自転車ツアー「Más Millas Menos Polio(マイルが増えるとポリオが減る)」も応援しました。フェリペ・メザ・チャベスさんはチームを組み、ポリオ根絶への募金と認知度向上の活動として、メキシコのシウダー・フアレスからイリノイ州エバンスト
ンの国際ロータリー世界本部まで自転車で走破。12 日間走り続けたこのチームは、10 万ドルを超える寄付金を集めました。ゴールのエバンストンに到着した彼らを迎えることができて、とても感激しました。
そして、パリオリンピックに合わせてチーム「エンド・ポリオ」が世界的なポリオ根絶の認知度向上に貢献する姿に胸を打たれました。このチームには、ポリオのない世界を目指し、世界的なアスリートや各界のリーダー、ポリオ
根絶活動支持者が名を連ねています。自らポリオサバイバーとして活動に取り組むアスリートもいます。そのような方の声は、一層の重みがあります。
これらは、ロータリーがポリオ根絶に向けてチームとして取り組んでいるさまざまな活動のほんの一部に過ぎません。根絶に向け、引き続きチームの仲間を集めることが重要です。特に今年は活動においてある課題に直面したこともあり、例年にも増してその思いを強くしています。
世界保健機関(WHO)のポリオ根絶ディレクターであったエイダン・オリーリー氏の急逝は、ロータリー全体に大きな悲しみをもたらしました。私とオリーリー氏は共に活動してきました。ポリオとの闘いのたゆまぬ擁護者であり、心優しく実直な人でした。彼が生涯をかけて訴え
続けたことも、彼の温かな人柄も、私たちは忘れません。
しかし、つらいことがあれば、希望もあります。ロータリーが日々あまたの方法でポリオ根絶への取り組みを支援していることを考えるたびに、私は希望を感じます。世界を変える行動人として、私たちは悲劇を前にしても、絶望に打ちひしがれている時間はありません。オ
リーリー氏の遺志を継いで、私たちが一丸となってポリオ根絶という目標を達成することが、何よりの恩返しになるはずです。
私たちは世界の子どもたちとその家族に約束をしました。グローバルパートナーと共にこの疾病の脅威を完全に終わらせることは、今や私たちの義務です。ポリオ根絶に向け、私たちがチーム一丸となって協力する方法はたくさんあります。ポリオ根絶活動に寄付する、クラブ
または地区でポリオプラス・ソサエティに参加する、あるいはソサエティを立ち上げる、または、これらの募金活動からヒントを得ることもできます。
世界中のロータリー会員の皆さん、ぜひ新しい仲間、新会員を引き続き求めて、共にポリオ根絶に向けて取り組みましょう。
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